マンションを売却 | 一括査定サイトを活かしてスムーズに売却
もうかれころ、10年程前のことになりますが、20代の最後の年に買った不動産(60m2の中古マンション)を5年後に売却しました。
その理由は、勤めていた会社の人事異動で400㎞くらい離れた事業所に転勤することになり、自分が住むことが出来なくなったというのが大きな理由です。
いくつかの不動産屋に相談した結果、売却する以外の選択肢として、
当面の合間は賃貸として他の人に借りてもらい、転勤が終わった後に、また住み続けるという案もありましたが、売却を選びました。
賃貸に出さなかった理由は、
・自分の転勤が終わったタイミングで賃貸契約の更新が来て、自分がまた住めるのか不安
・自分は遠方に住んでいるため自分で管理ができない
・自分以外の人が住んで、経年劣化したマンションに住むのが気分的に嫌だった
などです。
また、大きな声では言えませんが、そのマンションは、修繕積立金が十分ではなく、
当時、外壁塗装をやらなければならない時期に差し掛かっていましたが、管理組合の中でも意見をまとめることが難しい状況にありました。
各戸が一時的に拠出する案がでましたが、入居時期がバラバラであり、年齢もバラバラであったため、
その後に住み続けられる期間が異なることから、時に、高齢世帯の方々から反対意見が多く出ました。
結局、外壁塗装に必要な資金を銀行からの借り入れでまかなうことに決まり、その返済のため、
各戸が月々負担する修繕積立金の金額を値上げすることになったのですが、その金額を決めるのもなかなか大変でした。
負担額の引き上げを十分なものにすることができればばよかったのですが、収入に余裕のある方はそうそう多くいるはずはなく、ギリギリの引き上げ額に落ち着きました。
つまり、工事費用の後払いをする形の資金計画になったため、今回の工事費用を返し終わるころに、
次の修繕をやらなければならなくなる時期に差し掛かり、引き上げが恒常的になり、問題の先送りのような計画です。
そのマンションは施工したのも販売や管理を請け負っているのも同じ企業であったため、企業側のおなかは全く傷んでいないという構図がありありと見て取れました。
そもそも論として、分譲した会社の計画が甘かったため修繕積立金が不足するという事態になったわけです。
分譲するときは、負担額を小さく見せかけて売りやすくしたようにも思えます。
それだけではなく、将来的な修繕工事の計画そのものが、その会社が提示していたものでもあり、再び修繕積立金が不足する事態もあるかもしれません。
管理会社を変えるという意見が出なかったわけではありませんが、住人の中には、
マンションの管理の知識のある人は見当たらず、その会社に見放されたら自分たちでは粗銅にもできないといった意見が大勢で現実的に、管理会社をかえることは困難でした。
将来にわたってそのマンションを保有し続けるリスクが大きいと感じられたため、売却を決心しました。
実際の売却には、いくつかの不動産屋にお願いしたのですが、積極的だったのは、同じ会社の系列の中古マンション販売会社でした。
3か月たっても買い手がつかなかったため、段階的に提示値段を下げることを提案され、また、壁紙の交換などの基本的なリフォーム勧められ、
すべてアドバイス通りに進めた結果、何とか売ることが出来ましたが、
結局、マンションの売却金額が住宅ローンの残債額を若干下回る金額となったため、預貯金を切り崩して処分する形になりました。
修繕積立金が不足するような状態のマンションが高値で売れるはずもなく、
購入するときによく調べて、考えてから購入すべきだったと後悔しましたが、後悔先に立たずです。
ただ、とても勉強にはなりました。